患者さんのために医薬品の開発製造を続ける科研製薬

製薬会社はたくさんあって、ご自分のお薬がどこの製薬会社のものかを気にしている方はそう多くないでしょう。爪の水虫治療薬であるクレナフィンで、一躍有名になったのが、今回ご紹介する製薬会社の科研製薬です。このほかにも代表とするお薬は何があるのでしょう。そして、科研製薬とはいったいどういった会社なのでしょうか。

現在の得意領域と代表的なお薬

科研製薬の企業理念を要約すると、「一人でも多くの方の笑顔を取りもどすため、よい医薬品の提供により、患者さんの生活の質向上に努める」ことです。研究開発型の製薬企業として、現在得意分野とする皮膚科と整形外科領域に力を注いできました。

特に有名になった医薬品が、先ほどもご紹介した爪水虫治療薬である「クレナフィン」、また、床ずれなど皮膚潰瘍治療薬である「フィブラスト」が有名ですが、最近では、多汗症治療薬や歯周組織再生薬なども注目を浴びています。外部と協力しながら共同制作に向けて注力している製剤がたくさんあります。そのなかには、長年悩んでいる患者さんが多いアトピー性皮膚炎治療薬や、固形ガンのガン免疫療法治療薬などがあり、今までの医薬品の価値拡大を試みつつ、新しい分野にも少しずつ着手しているようです。

科研製薬の未来展望と海外展開

近年、医療へのAI導入などのデジタル化や医療分野が細分化されてきている状況、そして地域包括化医療など、医療業界は、目覚ましい変化を遂げています。科研製薬は、その分野への積極的投資や参入に努めています。今まで中心だった低分子合成物であった医薬品の創薬製造から、低分子より大きい中分子の医薬品(再生医療)などの創薬製造の挑戦も行っているようです。そして、将来を見据え、今までの得意領域だった皮膚科と整形外科領域に関連性のある領域、免疫系や神経系、感染症系にも取り組み始めています。新領域への挑戦というのは、かなりの労力と時間、そして研究開発費がかかるものですが、科研製薬はそれを惜しみません。

また、自社創薬をして確実に国内で結果を出した製品を、海外で困っている患者さんに届けるために、近隣諸国とのパートナー提携進めていて、確実に効果的な薬の導出が広がってきているということです。もちろん、創薬を目的として、自社の研究員を国内外に派遣させており、各所と協力を惜しまず、新薬開発成功の確率向上とスピードアップすべく、努力し続けています。患者さん目線からいえば、このような関係性が最も理想的であり、会社と国の垣根を越えての開発と製造は、まさに患者さんファーストであるといえるでしょう。

立ち止まっている暇はない研究開発型の製薬企業

まもなく迫ってくる超高齢化社会で、医療の必要性はますます大きくなります。一人ひとりの体調が、今まででは無理だったものまで薬でコントロールされてくれば、健康寿命は延びます。つまり、新薬の開発と製造が増えれば、健康でいられる時間が長くなり、要介護の割合も減るというわけです。そんな簡単な話では決してありませんが、科研製薬は決して立ち止まりません。

新領域への挑戦や創薬のグローバル展開など、患者さんにとって真の価値があるお薬を作るため、長年培われてきた技術を活かし、優秀な研究要員を育てながら取り組んでいるのです。医療のニーズにも応えながら、いまだに確固たる治療法もなくて苦しんでいる患者さんの希望となる、高品質で使いやすいお薬を目指して、どこまでも医薬品の創薬は続いていくことでしょう。